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執筆者の写真Tomoka Miyata

Mexico CDMX07 国立人類学博物館4(アステカ文明(メシカ)後編)


2015/1/25~2/27 メキシコ


国立人類学博物館

引き続き、「国立人類学博物館(Museo Nacional de Antropología)」です。



アステカ文明(メシカ)の続き

次にご紹介する展示品は、「オセロトル・クアウイシカリ」です。画像中央です。「オセロトル」は大地の神ジャガー、「クアウイシカリ」は生贄の心臓を捧げる台のことです。

Ocelotl Cuauhxicalli
Ocelotl Cuauhxicalli


背中に心臓を置く丸いくぼみが見えます。

Ocelotl Cuauhxicalli
Ocelotl Cuauhxicalli


こんなものも展示されていました。下にはトウモロコシがあります。アステカ神話には、トウモロコシの神様もいますし(センテオトル)、この時代の主食はトウモロコシでした。

Mexica
Mexica


また行って、じっくり見たいな。

Mexica
Mexica


下の像について調べているのですが、情報を得れば得るほど、混乱してきます。

Mono Ehécatl
Mono Ehécatl

素人が調べたものなので、正確かどうかは分かりませんが、どうやらこちらは、サルの「エエカトル」のようです。

「エエカトル」は、風の神。羽毛のある蛇神、つまりケツァルコアトルの一側面と解釈されています。そのため、この像は「エエカトル=ケツァルコアトル」ともいわれています。

また、とても個性的な唇をしていますが、これは「くちばし型のマスク(仮面)」で、風をつくるためのものです。この「風をつくるマスク」をしているので、(サルなのですが)風の神「エエカトル」なのだと分かるのだそうです。もっといえば、足を交差する姿からも、風の渦を発生させていることが見て取れるので、風の神「エエカトル」であることが分かります、ということです。

また、手に持っているのは蛇。ほぼ尾っぽの一部。

そして、気になる膨らんだお腹ですが、これはご懐妊のお腹のようです。「エエカトル」は男だったような…(混乱)。この像のタイトルを「la monita(おサルちゃん)」とするものを複数みかけたので、やはりメスザルなのでしょう。

「la」は女性名詞につく定冠詞、「mono」はサル、「-ita」は(小さな)~ちゃん。



下の像も、おそらく、サルの姿をした風の神「エエカトル」

Mono Ehécatl
Mono Ehécatl


蛇はいませんが、下の像も同じくサルの姿をした風の神「エエカトル」です。右の画像は、国立人類学博物館の公式サイトから拝借しましたが、マスクをつけているのが、よく分かります。

Mono Ehécatl
Mono Ehécatl


前述の「太陽の石」の第2の太陽の時代は、「風に吹き飛ばされぬよう、四足のサルに変えられた」とありますので、サルと風は関係があるのでしょう。

Mono Ehécatl
Mono Ehécatl


下は、flauta=フルートとありましたが、フルートというよりもオカリナかな?

Las flautas
Las flautas


それでは、次に超有名どころをご紹介しましょう。


まずは、アステカの大地の母「コアトリクエ」です。高さ252センチと大きいです。

コアトリクエは、ナワトル語で「蛇のスカートを履く者」という意味。確かに沢山の蛇が見えます。身体中央にある頭蓋骨は、コアトリクエの斬り落とされた頭部で、蛇は吹き出す血液を表しているそうです。

Coatlicue
Coatlicue


その斬り落とされた頭部には、二つの蛇がいます。吹き出した血液を蛇の姿に表現しているのでしょう。そして、人間の心臓と手首のネックレスをしているのが分かります。

Coatlicue
Coatlicue


このコアトリクエは、ウィツィロポチトリの母。ウィツィロポチトリとは、アステカ建設の神。アステカの都をテノチティトランとした、あの神様です。




もう一つ、超有名どころを。

アステカの花の王子「ショチピリ」。踊り・歌・快楽の神様です。

その体には、毒性のある植物やキノコの紋様が描かれています。

Xochipilli
Xochipilli


こんなのもありました。どちらもミクトランテクートリ。冥界ミクトランを統治する神。向かって左はイラストとはずいぶん違う印象(というより、なんという恰好!)。

Mictlantecuhtli
Mictlantecuhtli




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