2015/1/25~2/27 メキシコ
地下鉄に乗って
今日は、アドリアーナとセルヒオとお出かけ。「スリが多いから、バッグから手を離さないでね」という言いつけをしっかり守って、地下鉄で移動。車内には物売りが沢山いました。ソカロ(Zócalo)駅で下車します。
改札を出ると、スペイン征服以前のアステカ帝国の中心都市テノチティトランの模型がありました。これから行く「テンプロ・マヨール(Templo Mayor)」は、テノチティトランの中心にあった大きな神殿です。
私の画像では見づらいので、拝借した画像でご紹介。
中央奥にあるのが「テンプロ・マヨール」。ピラミッドの上に二つの神殿が見えます。
向かって右(南)が太陽神・軍神「ウィツィロポチトリ(Huitzilopochtli)」の神殿、左(北)が雨神「トラロック(Tlaloc)」の神殿。国立人類学博物館にも模型がありましたね。
テノチティトランは、「ウィツィロポチトリ」の導きによって辿り着いた新天地。メキシコの国旗に描かれている、サボテンの上に、ヘビをくわえた、ワシのいる、あの場所です。ちなみに、テノチティトランはナワトル語で「石のように硬いサボテン」という意味なのだそうです。
16世紀にスペイン人に破壊され、その上に町が作られたのですが、1978年電気工事の際、女神「コヨルシャウキ(Coyolxauhqui)」の巨大な円盤(直径3.25メートル)が偶然発見されたことを機に、大規模な発掘が始められました。数多くの遺物が発見され、遺跡はアステカ帝国の中心都市テノチティトランの中央神殿であることが分かりました。
テンプロ・マヨール
到着しての印象は「想像以上に町のど真ん中にある」でした。沢山の人が訪れていました。
羽毛のある蛇、「ケツァルコアトル(Quetzalcóatl)」です。
「テンプロ・マヨール」は、新しいトラトアニ(統治者)になるたび、拡張されてきました。その方法は、古いピラミッドの上に新しいピラミッドを覆うように造るというもの(下左の画像)。7回の拡張が確認されていますので、つまり7層構造になっているということです。最終的には高さが50メートルほどになっているそう。
下の画像の右が古いもの、左が新しいものです。
後ろに見えるのは、16世紀にスペイン人が造ったメトロポリタン大聖堂。
アドリアーナと記念撮影。アドリアーナ、なかなかクールです。
中央にあるのは「チャックモール」。生贄の心臓を置く台です。
屋内展示室
まずは「ツォンパントリ(頭蓋骨の祭壇)」の模型が迎えてくれました。化石化しているからでしょうか、怖いとは思いませんでした。
こんなものも。
中央は雨神「トラロック」?
こちらは、火の神「シウテクトリ(Xiuhtecuhtli)」かしら?
この座り方、よく見ますねー。
前日、国立人類学博物館で見てきた「太陽の石」。どんなものが描かれているのか、こちらを見るとよく分かります。
カタツムリの形をした大きな装飾。テノチティトランの貴族の子供向けの学校(カルメカック、Calmécac)にあったようです。シンボルマーク的なものでしょうか。
ターコイズのディスク。15,000個ものターコイズから、7人の戦士が描かれています。
こんなふうに描かれていますね。
7人の戦士は、天体の神に関連しているとのこと。破壊神「トラウィスカルパンテクトリ(Tlahuizcalpantecuhtli・曙の主)」や、火の神「シウテクトリ(Xiuhtecuhtli・ターコイズの主)」、狩猟と戦争の神「ミシュコアトル(Mixcoatl・雲の蛇)」など。
死神「ミクトランテクートリ(Mictlantecuhtli)」です。高さ17センチほど。眼球が突き出ています。
小ぶりなものも沢山展示されていました。
こちらも、死神「ミクトランテクートリ(Mictlantecuhtli)」。テンプロ・マヨールのシンボル的存在ですね。高さ107センチ。腹部にぶら下がっているのは肝臓です。
左は、鷲の戦士の像。高さ170センチと大きいです。鷲の戦士は、太陽神「ウィツィロポチトリ」に仕える、アステカのエリート貴族戦士です。頭には鷲の頭の形をした被り物を被っています。右は、コウモリの神。確かに耳がコウモリっぽい。
そうそう、鷲の戦士は、アエロメヒコ航空のロゴに描かれていますね。
コヨルシャウキの円盤
さて、このテンプロ・マヨールの発見のきっかけとなった、女神「コヨルシャウキ(Coyolxauhqui)」の巨大な円盤です。直径は約3.25メートル。「コヨルシャウキ」は、太陽神・軍神の「ウィツィロポチトリ」の姉で、「ウィツィロポチトリ」に殺されて、首をはねられ手足をバラバラにされました。
大地の神であり怪物である「トラルテクトリ(Tlaltecuhtli)」です。上の女神「コヨルシャウキ(Coyolxauhqui)」の円盤よりも大きく、1辺4メートル以上あります。
上の二つは、上の階から見えるように、こんなふうに展示されていました。
雨神「トラロック(Tláloc)」。
ジャガーとアドリアーナ。
農業の部屋。
テンプロ・マヨールも、また訪れたいと思う場所です。おもしろかった!
>> 次は、メキシコシティ歴史地区(大聖堂・ベジャス・アルテス宮殿など)です。
─ Ciudad de México #1 ─
メキシコシティ歴史地区ほか 1
国立人類学博物館
メキシコシティ歴史地区ほか 2
テンプロ・マヨール | メトロポリタン大聖堂ほか
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