2015/1/12~22 カナダ
イエローナイフ市街地をお散歩
オーロラは夜中に見に行くので、昼間は割と時間があります。
そこで辺りを散歩することにしました。
この時期、1月中旬のイエローナイフの日の出・日の入り時間は、日の出が9:45、日の入りが15:50です。
プリンス・オブ・ウェールズ・ノーザン・ヘリテージ・センター
(Prince of Wales Northean Herritage Centre)
こちらは、ノースウエスト準州の歴史や自然、先住民族に関する資料などを展示する、プリンス・オブ・ウェールズ・ノーザン・ヘリテージ・センター(Prince of Wales Northean Herritage Centre)です。充実しています。入場無料。
* 先住民族に関する展示 *
先住民の衣類や生活の道具など、興味深い展示が多くありました。ティーピー(テント)の中に入ることもできます。
また、様々な動物の剥製も展示されています。
* ホッキョクグマ(polar bear)*
左はホッキョクグマ(polar bear)、右はホッキョクギツネ(Arctic fox)です。ホッキョクグマもホッキョクギツネも、白いですね。
ホッキョクグマの毛があります。こんなふうに触ることができます。
ホッキョクグマ(別名:シロクマ)の体毛って、「白」じゃないんですね!
この画像では分かりにくいのですが、ホッキョクグマの体毛は「透明」なのです。知らなかった…。そして、中はストローのように空洞があるんだそうです。
さらに!
ホッキョクグマの皮膚の色は、なんと「黒色」なんだそうです!
シロクマと呼ばれているのに、皮膚は「黒」で、体毛は「透明」…。どういうこと!?
それでは何故、ホッキョクグマは白く見えるのでしょうか?
身体にさしこんだ太陽の光は、透明な毛を通過して、黒い皮膚に当たって反射します。その反射した光と、透明の毛の空洞に当たる太陽の光が乱反射します。この乱反射により、透明の毛は白く見えるのだそうです。
また、ホッキョクグマの体毛は「二層構造」なんだそうです。外側の毛は、長さ約15センチと長く、ツヤツヤで硬め。水はけがよい。中は空洞のあるストロー状で、これにより熱が逃げにくい構造です。一方、内側の毛は、長さ約5センチと短く、柔らかくて密生しています。 ついでに、ホッキョクグマ豆知識をもう一つ。
ホッキョクグマはとても鼻が利くんだそうです。氷の下6フィート(1.8メートル)の臭いを感じることができるほど。この嗅覚を利用して、氷の下にいるアザラシを見つけるのだそうです。
* ジャコウウシ(Muskox)*
つぶらな瞳です♡ そして、この表情♡
英語名:Muskox。
Muskox、Musk-ox、ムスク・オックス、ムスク(麝香)のオックス(牛)!おおー!それで、ジャコウ・ウシなんですね!
ということは、ジャコウのように良い匂いがするのでしょうか?
否、そうではないようです。残念ながら、かなりクサイようです。
その匂い(臭い)のもとは、オスが繁殖期に眼下腺から出す、強い匂い(臭い)成分のようです。その匂い(臭い)成分は、麝香とは違うもののようです。
ジャコウウシの体毛も、ホッキョクグマと同様、「二層構造」です。外側の毛は、黒くて長く、春に抜け落ちる。コートみたいなものですね。そして、内側の毛は、短くて密生している。さらに、内側の毛の下にある「産毛」は、カシミヤよりも柔らかいのだそう。「キヴィアック(Qiviuk)」と呼ばれる高級品です。
* カリブー(caribou)*
トナカイですね。
北アメリカ大陸のトナカイは「カリブー」と呼ばれます。「レインディア(reindeer)」は、ヨーロッパでのトナカイの呼び方。
ちなみに、日本語の「トナカイ」は、アイヌ語の「トゥナカイ(tunakkay)」に由来するのだそうです。
* ヘラジカ(moose)*
「世界最大」のシカです。ぬぼーっとした顔とは裏腹に、「世界最大」なんだそうです。
その大きさは、体長2.4~3.2メートル、体高1.4~2.1メートル!出会ったらビックリして腰が抜けてしまいそうですね。
ヘラジカは、カナダを象徴する動物なんだそうです。スウェーデンの雑貨ブランド「moz(モズ)」のキャラクターも、このヘラジカですね。
* ヘラジカの皮を使った船(Moose-skin Boat)*
スプルース(トウヒ属の木)に、生皮や筋の紐(バビチェ)を使って、8頭のヘラジカの皮を張って造られた船です。展示されていたこの船は、この伝統技術を残すために、マッケンジー山脈に住む原住民とともに再現したものだそうです。
ヘラジカ皮の船は、19世紀後半から1950年代まで、人や物品を運ぶのに利用されていたようです。
* 先住民の衣類や道具 *
極寒地の防寒具や調理用具などが展示されており、生活の様子が垣間見れます。
* デ・ハビランド・フォックス・モス(De Havilland Fox Moth)*
かつてイエローナイフを飛行していたフォックス・モスなど、航空機が展示されています。
* スノーモービル *
左の黄色いスノーモービルは、1961年のボンバルディア・レクリエーショナルプロダクツ製のスノーモービル「スノー・ドゥー(Snow Doo)」です。神父さんが使用していたそうです。時速は16~24キロほどだったようです。
* 博物館内にあるレストラン *
キリっとした屋外の色と、温かみを感じる屋内の柔らかな色が対照的で、印象的です。
雪が音を吸収して、辺りは静かです。
身体は寒くて震えているけれど、ずっと見つめていたくなる、極寒の忘れられない景色です。
>> 次は「YK-4 イエローナイフのグルメ情報ほか」です。
─ Canada #1 ─
YK-3 プリンス・オブ・ウェールズ・ノーザン・ヘリテージ・センター
Commenti