★こちらのページは 梅雨入りした上高地へ その1 からの続きです。
唐松(カラマツ)
河童橋の手前、上高地といえば「唐松」です。
上高地といえば「唐松」と書きましたが、改めて考えてみると「上高地といえば…」は他にもいろいろありますね。河童橋からの景色、梓川の清流、可憐な山野草など。
紅花一薬草(ベニバナイチヤクソウ)
年々、この花のエリアが広がっているように思います。くす玉がパカっと開いたようなピンクの花です。ツツジ科イチヤクソウ属の常緑の多年草です。
河童橋から明神へ(梓川左岸コース)
河童橋に到着しました。誰もいません。誰もいない河童橋など貴重です。
甘野老(アマドコロ)
葉の付け根からつぼ形の白い花を下げます。ぶらんぶらん。キジカクシ科アマドコロ属の多年草です。
郡内風露(グンナイフウロ)
郡内は山梨県東部の郡内地方のことだったのですね。フウロソウ科フウロソウ属の多年草です。
延根千鳥(ノビネチドリ)
名前の由来は、近縁のテガタチドリの肥厚した根茎の形が掌状で「手形」であるのに対し、根が掌状にならずに伸びるからなのだそうです。渋いです。私なら、ラン科らしい、この可愛らしい花の形から名付けたくなりますが。
ラン科ノビネチドリ属の多年草です。
ピンぼけですが、アップでご覧ください。クリオネみたい。
青千鳥(アオチドリ)
色が緑色だから青千鳥。もともと日本の「青(あを)」は広範囲の色を指しており、緑も青(あを)に含まれていたのですよね。
ラン科ハクサンチドリ属の多年草です。
羅生門葛(ラショウモンカズラ)
名前の由来は、源頼光の家来・渡辺綱が退治した、京都の羅生門に棲みついた鬼女の切り落とした腕に、横から見た花に似ていることから。この話を覚えていれば、真正面からは撮影しませんでしたね。
シソ科ラショウモンカズラ属の多年草で、花言葉は「幸せを招く」です。
途中このように晴れ間もありました。散策中ほとんど雨が降り続いていましたが、木々が大きな傘となり、ずぶ濡れになることはありませんでした。
小哨吶草哨吶草(コチャルメルソウ)の葉
チャルメラのような形の花を探しましたが、まだ蕾の状態でした。特徴ある葉の形状です。
ユキノシタ科チャルメルソウ属の多年草です。
車葉衝羽根草(クルマバツクバネソウ)
名前は、車輪のように葉がつき、実が「羽根突き」の「衝く(突く)羽根」に似ていることに由来します。
シュロソウ科ツクバネソウ属の多年草です。
山荷葉(サンカヨウ)
雨に濡れた、ガラス細工のような山荷葉の花を撮影できるのではと淡い期待を抱いていましたが、すでに実を付けていました。
メギ科サンカヨウ属の多年草で、花言葉は「清楚な人」です。
喘息薬種(ズダヤクシュ)
喘息の咳止薬として用いられていたそうですね。ユキノシタ科ズダヤクシュ属の多年草です。
雪笹(ユキザサ)
花は粉雪のようで、葉は笹のようです。ユリ科マイヅルソウ属の多年草です。
大葉溝酸漿(オオバミゾホオズキ)
実が酸漿(ホオズキ)に似ているそうですが、私はまだ実を見たことがありません。
ハエドクソウ科ミゾホオズキ属の多年草です。
明神岳(2,931メートル)
ゴゴゴゴゴーと崩れる音が聞こえ、霧とは異なる白い煙が立ち込めていました。
岩鏡(イワカガミ)
岩場に咲き、葉は鏡のように光っていることから、名前が付いていますが、ピンク色のフリルスカートみたいな花が印象的です。抜け落ちた花弁をみると、まるでフリルスカートが脱ぎ捨てられているみたいと、笑ってしまいます。
イワウメ科イワカガミ属の多年草で、花言葉は「忠実」です。
踊子草(オドリコソウ)
田んぼの畦道などで見かけるピンク色の姫踊子草より大きいです。
シソ科オドリコソウ属の多年草で、花言葉は「陽気」「快活」です。
誰袖草(タガソデソウ)
名前は、古今和歌集の歌「色よりも 香りこそあわれを おもほゆれ 誰袖ふれし 宿の梅ぞも」に由来します。ナデシコ科ミミナグサ属の多年草です。
明神まで来ましたが、ここで引き返すことにします。明神橋を渡って、梓川右岸コースへと入りましょう。
すたすたと梓川右岸コースを進むつもりでしたが、ふと目に留まった看板に笑ってしまい、立ち寄ることにしました。ドッコイショ。
あら素敵!出来たばかりのようです。
― 梅雨入りした上高地へ ―
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