トルコ・シリア大地震で被災された方々に
謹んでお見舞いを申し上げます。
イベントを開催しました
2023年3月5日、 [信州松本 城町文庫] × [ワールドトラベラーTOMOKA] コラボ企画、 「一緒に世界を旅しませんか?」vol.18を開催しました。会場へお越しくださいました皆さま、楽しい時間をありがとうございました。また、トルコ・シリア地震救援金への「寄付」という形で参加いただきました方々、温かなお気持ちに心より感謝申し上げます。
経費を除く参加費を日本赤十字社「2023トルコ・シリア地震救援金」へ寄付いたしましたので、ご報告いたします。
トルコ編
2月6日に発生した「トルコ・シリア大地震」のニュースは、私の心を揺さぶりました。震源地のカフラマンマラシュを地図で確認すると、旅で訪れたアドゥヤマンという町から直線距離にして僅か120キロではありませんか。「あの辺りで…」と思いを馳せると、お世話になった宿のスタッフ、私を楽しませてくれたトルコアイス屋さん、街ですれ違ったシャルワール(だぼっとしたズボン)姿のおじさんたち、そして世界遺産ネムルト・ダウの夕日や小高いところから見た印象的な川、アドゥヤマンの街並みなど、旅で出会った人たち・景色などが次々と思い出されました。
トルコといえば、日本と強い絆で結ばれた国でもあります。1890年のエルトゥールル号の遭難、イラン・イラク戦争時のトルコによる日本人救出劇、そして実際に訪れて感じたトルコの人たちの温かさ。もはや、トルコは私にとって遠い国ではありません。
トルコへの感謝と、被災地の一日も早い復旧・復興を祈る思いより、今回は心を込めて「トルコ」のお話をいたしました。
本日のおやつ
フルーツが豊富なトルコ。そこで、今回はドライフルーツをご用意しました。トルコが生産量世界第1位のイチジク、同じく第1位のアプリコット、そして第3位のデーツです。
のび~るアイス「ドンドゥルマ」
トルコといえば、のび~るアイス「ドンドゥルマ」が有名です。調べてみると、その発祥地は震源地カフラマンマラシュのようです。
It is believed to originate from the city and region of Kahramanmaraş, and hence is also known as Maraş ice cream.
私もトルコで何度か、のび~るアイス「ドンドゥルマ」を食べました。下の画像は、震源地カフラマンマラシュから120キロのアドゥヤマンで食べたもの。のび~る理由は、サーレップ(ラン科)の球根を乾燥・粉状にして加えているから。これにより、粘着力のあるアイスとなり、配達の際の「溶け(垂れ)防止」に繋がっているのだそうです。
狙いは「脱」七面鳥!
「トルコ」を英語でいうと「Turkey(ターキー)」と習いましたが、現在は「Turkiye(トゥルキエ)」と表記するそうです。トルコ語の「Türkiye」からきています。
Turkey=七面鳥。改めて考えると、国名が七面鳥というのは、余程の理由が無い限り、違和感を覚えますし、正直なところ、イヤですよね。そもそも何故、Turkeyなのでしょう?調べてみました。
何故トルコはTurkey(=七面鳥)なのか?
その理由は、なんと「Turkey(=七面鳥)に似たホロホロ鳥が北アフリカからヨーロッパへ輸入される際、トルコを通ってきたから」なのだそうです。七面鳥に「似た」ホロホロ鳥がトルコを「通った」からとは、驚きです。そんな理由ならば、私も変更に賛成です。
トルコの父 ムスタファ・ケマル・アタテュルク
トルコの初代大統領であり、トルコの紙幣すべてに肖像が印刷されているほど国民に尊敬されている、ムスタファ・ケマル・アタテュルクについてもご紹介いたしました。
イスラム教徒の多く住む国で、これほど自由な雰囲気を感じるのは、アタテュルクの功績でしょう。近代化を目指して様々な改革を推し進めたアタテュルクですが、その中でも私が興味深いと思ったのが「文字改革」です。難しい「アラビア文字」に代わり「新トルコ文字(アルファベット)」を採用することで、識字率アップを図ったそうです。
東洋と西洋が交わる街イスタンブール
イスタンブールは、ボスポラス海峡を挟んで、東がアジア、西がヨーロッパ。まさに東洋と西洋が交わる街です。地図で確認しましょう。
ちなみに、イスタンブールはトルコ共和国が建国されるまでオスマン帝国の首都で、名称もコンスタンティノープルでした。世界史で学びましたね。
話を戻しましょう。
私は「アジアとヨーロッパの間」を感じるため、クルーズ船でボスポラス海峡を遊覧することにしました。クルーズといっても、お手頃価格で、気軽に楽しむことができます。下の画像は遊覧中の一枚。上の地図と左右逆ですが、左がアジア、右がヨーロッパです。
海も美しく、贅沢な気分で楽しめました。
クルーズのあとは、イスタンブール名物を頂きました。さて、その名物とは何でしょう?
正解はこちら!サバサンドでした。
ピクルスとともに頂きました。おいしゅうございました。
世界遺産ネムルト・ダウ
私はトルコへ2回訪れたのですが、今回のイベントでは、イスタンブールとあわせ、2回目に訪ねた「ネムルト・ダウ」をご紹介しました。
場所を確認しましょう。震源地であるカフラマンマラシュから近い場所にあります。
下は、ネムルト・ダウの観光拠点となるアドゥヤマンで撮影した画像です。男性らが履いている、だぼっとしたボンタン風のズボンは、シャルワールというそうです。
震災のニュースでアドゥヤマンの状況を目にするたびに胸が痛みます。街の建物や道路などを思い返すと、地震の被害は大きいだろうと思います。復興にも時間がかかると思います。
世界遺産「ネムルト・ダウ」へは、現地ツアーで行ってきました。「ネムルト・ダウ」以外にも、様々な遺跡を巡りました。
まずは、コンマゲネ国王の墳墓のある「カラクシュ」です。青い空に映えます。
こちらは、ローマ時代に造られた「ジェンデレ橋」です。今でも使用されている世界最古の橋の一つなのだそうです。
小高い場所からの景色です。川が印象的で、遺跡よりも夢中になって眺めていました。ふと、川の名前が気になって地図で確認してみると、なんと、ユーフラテス川の支流(ジェンデレ川)でした。ユーフラテス川だったと思うと、非常に感慨深いです。
アルサメイア(古い城)にあった石碑。王様と神様が握手しています。面白いです。
さて、今日のメイン、ネムルト・ダウへ向かいます。ネムルト・ダウの「ダウ」は「山」という意味で、遺跡も小高い所にあります。
古墳の西と東にテラスがあり、それぞれに巨大神像があります。まずは西のテラスから。
続いて、東のテラスです。
西のテラスでサンセットショーが始まります。
やっぱり、いらっしゃいました。ボンタン姿の男性!
お隣にお邪魔して、サンセット観賞。
美しいサンセットでした。
みんなで同じ方向を見つめながら時を過ごすって、いいですね。
共通の感動を胸に、記念撮影です。
ご無事でありますように。
トルコと日本の絆
今回、最もお伝えしたかったことは「トルコと日本の絆」についてです。私がトルコのお話をする際、必ず紹介する映画があります。それは、トルコと日本の合作映画「海難1890」です。涙なしでは観られない感動作。オススメの映画です。
イベントの数日前、こんなニュースが入ってきました。
チャリティ上映が日本中で広がったらいいなと思います。
世界旅を通じて学んだこと
最後のまとめとして、こんなお話をしました。
これからも多くのことを学び続けていきたいと思います。
今回も皆さんと楽しい時間を過ごせました。
また皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。ありがとうございました。
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