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執筆者の写真Tomoka Miyata

大人にもノビシロ


40歳すぎで旅人デビューって!?


私が「世界一周しようと思う」と告げると、友人の中には、遠回しに「イマサラこの歳で!?」と言ってくる人もいました。


40歳すぎで、旅人デビューって、どうよ。


私自身は、自分の年齢について、殆ど気にしていませんでした。


しかし、そんなふうに言われると、少しは気にしなくちゃいけないのかしら?なんて気もしてきます。


…そうだよね、私って、もう、こんな歳、なんだよね。


そんな気持ちを少しだけ持って、旅を始めました。



年齢を気にしすぎる日本


旅に出ると、年齢を気にすることは殆どありませんでした。

これは、日本を離れたからだと思います。


日本は「年齢至上主義」だと私は思います。

日本にいると「年齢の割には○○」とか「年相応の○○」とか、そういった言葉をよく耳にします。


ですが、旅に出ると、あまり年齢の話題になりません。

すると、年齢を意識することが殆どなくなります。

その結果、何かを決めるときなどは、年齢でなく別のもの、例えば「したいか/したくないか」「必要か/不必要か」を判断基準に置くようになります。



年齢の枠を取り除いて


もともと、年齢を理由に断念することは少ない私ですが、それでも「チャレンジは若い人の特権」と思う面もあったかと思います。


ですが、年齢を意識する機会が減り、今まで以上に、行動の判断基準が「年齢」でなくなったおかげで、様々な「したいこと」にチャレンジできたと思います。


例えば、フィッツ・ロイ登山。念願叶って見れた、真っ赤に染まる朝焼けのフィッツ・ロイは生涯忘れないことでしょう。


850 kmを歩いたスペイン巡礼。巡礼者との交流から、人生をより楽しく生きるヒントをもらえました。


ヴィパッサナー瞑想。「10日間誰とも目を合わさない、話さない、ただひたすら瞑想する」合宿での気付きは、今の私の生き方に影響を与えています。


このような様々なチャレンジを通じて、素晴らしい経験と感動を得るのと同時に、「私もなかなかやるな」と感心することが、多々ありました。


後世の人たちに夢を託す前に、まずは大人の自分がやってみればいい、と私は思います。



大人にもノビシロが


「チャレンジは若い人の特権」だけではないことを知り、「私もなかなかやるな」と感心し、そして気付いたのが、「大人にもノビシロがある」ということです。


旅に出る前は「難しい」と思っていたことも、できるようになっている。


例えば、

一人でローカルバスに乗る、

情報の少ないところへ行ってみる、

スクーターを借りて走り回ってみる、

違うベッドに変えてと頼んでみる、

海外で人と打ち解ける、等々。


「せいぜい私はここまで」と言って、自分の枠を設定する必要はないと思います。


大人にだって、たくさんの「ノビシロ」があるのだから。


スクーターで駆け抜けたイースター島
スクーターで駆け抜けたイースター島

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