2015/3/12~23, 3/28~4/11 ペルー
マチュピチュからクスコへ
感動のマチュピチュ観光を終え、クスコへ戻ります。往路と同様、ペルー・レイル(列車)に乗ります。
列車を待つ間、マチュピチュを回想しながら、ウルバンバ川を眺めます。
列車に乗り込み、「やっぱりペルー・レイルを選んで良かった」と思いました。
窓が沢山あって開放的。とても素敵です。
素敵なのはペルー・レイルだけでなく、お向かいのカップルも。
恒例のおやつタイムです。
私はコーヒーとクッキーを選びました。こちらはチケット代に含まれています。
すれ違う列車や、
移り行く景色を撮影していると、
あっという間にオリャンタイタンボ駅に到着しました。
ここからは「コレクティーボ」という、地元民も利用する乗り合いバスでの移動です。 観光帰りの客は私だけで、周りは地元の人ばかりでした。
移り変わる景色に私は夢中でした。
空が青く、雲がドラマチックで、太陽が力強い。
乾燥したこの地で、私は「今ここに居るべくして居るのだろう」とぼんやり思っていました。
何故なら、あまりにも居心地が良かったからです。
あ、サボテンに実がなってる!食べたいな。クスコに戻ったら食べよう。
あ、チョリータ!チョリータとは先住民の血を引く女性の愛称で、小さな帽子とフレアスカート、そして三つ編みのおさげヘアが特徴的です。
空が青くて広い。それだけで涙が出そうです。
ペルーではトウモロコシ畑をよく見かけます。
ルピナス咲く美しい景色の中、バスのラジオから、「El Cóndor Pasa(コンドルが飛んでいく)」の曲が流れてきました。
この乾燥した地に相応しい、南米の笛・ケーナの音色。
見えるもの、聞こえてくるもの、感じるもの、全てが整ったようで、ものすごい感動が押し寄せてきました。
まだ暫く、ペルーから離れられないそうにありません。心底、ペルーを好きになったようです。
すると突然、聞き馴染みのあるイントロが流れてきました。
坂本九さん
「上を向いて歩こう」
日本だけでなく、世界中で「SUKIYAKI」という名で大ヒットした曲です。
何故でしょう。
イントロから、涙が溢れてきました。
曲が進むにつれて、涙の量は増してきました。
なんて、やさしい歌声なのだろう。
なんて、やさしいメロディーなのだろう。
なんて、やさしい歌詞なのだろう。
そして、なんて、美しい言葉の響きなのだろう。
遠くペルーで聴く「上を向いて歩こう」。
私の世界旅のテーマソングとなる、大切な一曲となりました。
日本人としてのアイデンティティ
ホームシックにかかっていたわけでもなく、まだ日本へ戻りたいわけではなかったのに、何故あのとき、あれ程までに涙が溢れてきたのでしょうか。 おそらく、日本人としてのアイデンティティが刺激されたのだと思います。
特に、あの美しい言葉の響き。
日本語って、こんなにも美しい響きを持っていたのですね。
海外に出ると、日本をより深く知ることができる。
外に出ると、自分をより深く知ることができる。
そんなことを学んだ一日でした。
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