映画「世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」を観てきました。
ムヒカさんを知ったのは世界旅をしているとき。エジプトで知り合った人が「これからムヒカさんに会いにウルグアイに向かう。会えるか分からないけれど」と言っていたのがきっかけ。
数々のムヒカさんの言葉が心に残る映画でした。
ムヒカさんは1962年、27歳で反政府活動組織に参加し、都市型ゲリラ活動に従事。要人誘拐や銀行強盗などで逮捕収監されます(1971年100人の仲間と史上最大の脱獄に成功し、ギネスブックに記録されたそう)。
37歳で4度目の投獄。13年近く厳しい刑務所生活を送ります。
49歳で解放され、その後仲間と左派政治団体を結成。
2010年、75歳でウルグアイ大統領に。給与の90%を寄付し、教育・治安・住居およびインフラ分野を主要課題として取り組みました。
2012年ブラジルで開催された「国連持続可能な開発会議」でのスピーチで世界の注目を浴びました。
時に悪は善である。そして逆に、善は悪にもなるんだ
ムヒカさんは映画の中で「監獄生活がなければただのアホんだらだった。堕落した、成功に目が眩んだ、つまらん男になったと思う」とおっしゃっていました。可愛らしい風貌ですが、善も悪も受け入れる、大きな器の持ち主。そんなムヒカさんのこの言葉は響きました。
印象的なタンゴ音楽
映画の中で流れてくるタンゴの音楽も印象的でした。
「タンゴは哀愁そのものだ。何を手に入れ、何を失ったか。人生での喪失を知る者のための歌なんだ。いくつかの挫折を味わった後に、好きになる音楽なんだ」
次は「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」という映画が上映されますね。今から楽しみです。
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