イベントを開催しました
2024年5月12日、「一緒に世界を旅しませんか?」at 城町文庫 vol.29 を開催しました。皆さま、楽しい時間をありがとうございました。皆さまからお預かりした参加費は、経費を除き、認定NPO法人日本チェルノブイリ連帯基金の「ウクライナ支援」に寄付いたしましたので、ご報告いたします。
インドの世界遺産のお話
インドは世界で6番目に世界遺産の多い国で、登録数は42件(2024年5月現在)。下に、私が撮影してきたインドの世界遺産の画像をまとめてみましたが、皆さま、馴染みのあるものは、どのくらいありますか?
イベントでは「タージ・マハルくらいしか知らなーい」というお声が多かったです。私も以前はそうでした。
さて、今回は、この中より、「ラジャスターン丘陵城塞群」「ジャイプール旧市街」を含む『ラジャスターン州』をご紹介いたしました。
ラジャスターン州
ラジャスターン州は、インド北部に位置し、お隣りパキスタンと国境を接しています。インドの中でも、特にエキゾチックな州といわれており、それぞれの観光地に特徴があります。その特徴というのが、ずばり「色」です。
青 い町として人気のある「ジョドプール」。小高い丘に建つ「メヘラーンガル城」から町を見下ろした景色です。青い建物が見えますね。
「メヘラーンガル城」の中は、青ではなく、キラキラでカラフル。なんと美しい。
金色 の町と呼ばれる「ジャイサルメール」。砂漠が広がる町です。
「日が当たると、砂岩でできた建物がキラキラと金色に輝く」といわれるジャイサルメールですが、あいにく大雨に見舞われて、ほとんど見学できずに町を去りました。
その代わり、こんな風景と出合えました。
人と牛の雨宿り。
ピンク の町として、女子旅などで特集される「ジャイプール」。それを象徴するのが、「ハワー・マハル(風の宮殿)」です。
その他、アンベール城も有名です。ゾウに乗ってアプローチ。
豪奢で繊細な装飾!
それぞれの町に特徴があって、楽しい旅でした。
ヒンドゥー教の神様のお話
今回は、世界的に超有名な神様「ガネーシャ」を深堀りしました。
クイズです。
ガネーシャは様々な願いを叶えてくれる神様ですが、担当ではない分野もあります。
さて、ガネーシャの管轄でないものは、何でしょう?
1.除災厄除
2.極楽浄土
3.商売繁盛
4.学業成就
正解は、
2の「極楽浄土」でした。
ガネーシャは「現世利益」をもたらす神様。生きているうちに叶えたい願い(欲望?)ならば、何でも叶えてくれます。学問も、商売も、厄除も、事業開始の成功も、金運も、ガネーシャは手広くやっています。
その一方で、「生きているうち」から外れる領域、つまり、死後の世界については、ガネーシャの管轄外となるようです(……というのが私の解釈)。
ガネーシャ誕生物語
ヒンドゥー教の神様たちは、多くの神話をお持ちですが、ガネーシャもかなりの数の神話をお持ちです。イベントでは、数ある神話の中から、3つをピックアップして、皆さまにご紹介しました。ここでは、そのうちの一つ、ガネーシャの誕生の物語をご紹介しましょう。
ガネーシャ誕生物語、始まり始まり~♪
三大神の一柱シヴァ神の奥様であるパールヴァティが、お風呂に入っていた時のこと……
パールヴァティは自分の垢を集めて……
男の子の人形を作りました。
そして……
魂を吹き込みました。
ガネーシャの誕生です。
ある日……
パールヴァティは「お風呂に入るから見張っていてね」とガネーシャに頼みました。
ガネーシャが見張り番をしていると……
パルヴァティの旦那さまで、この家の主である、シヴァ様がご帰宅されました。
このとき、二人は初めて対面しました。
見張り番のガネーシャが、シヴァ様に対して、「お母さんがお風呂入っているから、入っちゃダメ!」というと……
シヴァ様は「なんだとー!俺は、この家の主だ!」といって、
ガネーシャの首を撥ねてしまいました。
それを見たパールヴァティは……
「元通りにして!」といいました。
シヴァ様「わかりました」というと……
頭を見つけてきて……
その頭をはめ込み……
魂を吹き込みました(再)
ガネーシャの誕生です(再)
そう、このとき、シヴァ様が持ってきた頭は、人間のものでなく、動物のゾウの頭だったのです!
めでたし、めでたし。
…… いかがでしたか?
このガネーシャ誕生物語は、少しのアレンジが加わっていたり、大幅なアレンジが施されていたりと、いろいろなバージョンがあります。このお話が意図することは、私にはよく分かりませんが、信者数11億人(世界第3位)で現役バリバリのヒンドゥー教でありますので、解釈も実に多様なのでしょうね。
今回も楽しい時間をありがとうございました。
また皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。ありがとうございました。
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