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執筆者の写真Tomoka Miyata

ずっと以前から、世界を「気軽に」旅していたの?


田中優美子さん主催オンラインイベント「もかちーの気楽な地球の歩き方」の開催にあたり、ご質問を頂きました。




 

タイトルに「気楽な」とありますが、ずっと以前から世界を「気楽に」旅していたのですか?

 

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普段私は「ワールドトラベラー」と名乗って活動しているところから、旅慣れたイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれません。



ですが、実は私、数年前までガチガチの旅の初心者、「気楽な」とは程遠い心持ちで旅をしていました。「日本以外は得体の知れない外国」といったら大げさかもしれませんが、海外旅行ともなると、ある程度の緊張感をもって出かけていました。



ですが、世界三周半の一人旅を経て、今ではすっかり「気楽な旅人」となりました。





何故、気楽な旅人に?


何故そのような変化が起こったのか、理由は多々あります。


例えば、

・言葉の壁を越え、コミュニケーションを取ることができるようになったから

・多くの出会いに恵まれ、多くの人と素晴らしい時間を共有できたから

・多くの美しいシーンに出合い、感動に包まれたから

・自分には難しいと思っていたことができ、自信が付いた(取り戻せた)から

・先入観で見ることが減ったから

・肩の力の抜き方が分かってきたから

等々。




そして、この「気楽さ」については、付け足したいことがあります。


それは、決して「能天気」という意味ではないということです。さらにいうと、その背景には、大切な思いがあるのです。





大切な思い


東欧を旅していたときのこと。


セルビアのとある村で、ナイーブ・アート(素朴派)の絵が見られるという情報を得ました。


ナイーブ・アートとは、正式な美術教育を受けていない人たちが描く絵画のことで、素朴で温かみのある作品が多くあります。日本では山下清さんや原田泰治さんらが有名です。



東欧、かつてユーゴスラヴィアという国があった地域を巡ると、紛争の傷跡を目の当たりにする機会が多くあります。私は胸が締め付けられる思いで、この地域を旅していました。そんな中に得られた「ナイーブ・アート」という心温まる有難き情報。もともとナイーブ・アートが好きだったこともあり、私は心の休息として、その村を訪れることにしました。



観光客など乗っていないローカルバスに揺られ、村に向かいました。運転手さんに事前に行先を告げておいたので、無事に目的地で降りることができました。地図を片手にしばらく歩くと、パステルカラーの可愛らしいギャラリーが迎えてくれました。扉を開けて中に進むと、色鮮やかに描かれた、なんとも素朴な作品が数多く展示されていました。



一つずつの作品を丁寧に見ていくと、まず、作品を描いている人が、何を大切にして描いているのか、何を見て生きているのか、その人にとって大切なものは何なのか、それらを感じ取れるような気がしました。

セルビアのナイーブ・アート
セルビアのナイーブ・アート



ふっと自分が作品の中に入り込んだような感覚になることもありました。そのような感覚の中で、私は、この地でどのような風が吹き、どのような音が聞こえてくるのかを想像しました。

セルビアのナイーブ・アート
セルビアのナイーブ・アート




描かれている一人ひとりに目を向けてみました。確かに同じタッチで描かれているため、一人ひとり雰囲気などは似ているのですが、それでも、それぞれに個性を持っているように見えました。

セルビアのナイーブ・アート
セルビアのナイーブ・アート


「この子は○○が好きで、この人は○○が大切なのね」…そのような想像を膨らませて見入っていると、ふと「この人たちって、自分や、自分の周りの身近な人たちと、そう変わらないのではないか」と思えてきました。

セルビアのナイーブ・アート
セルビアのナイーブ・アート


セルビアのナイーブ・アート
セルビアのナイーブ・アート





「暮らす地は違えども、自分とそう変わらない人たちが暮らしている」


これは、私が世界を旅をする中で幾度となく感じたことです。世界広しといえども、やはりそこには同じ人間が暮らしている。暑ければ暑がるし、寒ければ寒がる。暑さに強い人もいれば、寒さに強い人もいる。傾向はあるけれど、一人ひとり個性によって違いがある。それぞれの個性に目を向けてみると、なんだかクスっと笑えてくる。あぁ、なんと愛おしい。



自分と、自分の周りの身近な人たちと、そう変わらない人たちが暮らす地が、いわゆる「外国」というのならば、何も無駄に恐れることはない。


そう感じられると、私は「ガチガチの旅の初心者」を卒業し、「気楽な旅人」になっていきました。



とはいえ、この愛おしい「個性」ですが、ある程度の注意を払う必要があると思うのです。過去の歴史からうかがえる「人間の危うさ」。…このお話は、今回の内容から反れてしまうので、また改めて。




さて、話を戻しましょう。



旅を進める中で、多くの出会いを経験し、「得体の知れない外国」が、徐々に「自分とそう変わらない人たちが暮らす場所」へと変わり、今では日本含め「ひとつの地球」という感覚になりました。



人に関して言えば、「日本人と外国人」という感覚から、(完全とは言い切れませんが)国籍問わず「自分とそう変わらない人たち」となり、さらには「それぞれ個性を持つ愛おしい人たち」に変わりつつあります。



「それぞれ個性を持つ愛おしい人たち」が暮らす、ひとつの地球。日々、愛おしさは増すばかりです。ですが、そんな地球で、実際には、自身が望まない形で苦しみ、泣いている人がいます。それを思うと、私は他人事とは思えなくなりました(正直なことを申しますと、旅人となるまでは、どう頭で考えても、そう断言することは私にとっては難しかったと思います)。

(私が寄付という形でイベントを開催しているのは、このような思いがあるからです)




さて、ご質問の回答です。


ずっと以前から、世界を「気楽に」旅していたのですか?


「いいえ、最初は気楽ではありませんでした。ですが、多くの出会いを経て、今は大切な思いを持つ、気楽な旅人となりました。そして、気楽な旅人は、地球のどこかで悲しむ人を思うと、他人事とは思えなくなりました」




そんな思いをもって、イベントでお話をいたします。



皆さまのご参加を心よりお待ちしています。






開 催 要 項

日時

19:00 ~ 21:00(開場 18:50)

場所

オンライン(Zoom会議)

※URLはお申込み完了後お知らせします。

参加費

一般:2,000円(税込)

学生/お子さん:1,000円(税込)

※全額を日本チェルノブイリ連帯基金「ウクライナ支援」へ寄付します。

※親子参加のお子さん、学生の参加費(1,000円)は任意です。

※その他、寄付もお受けいたします。

※お振込み手数料は、ご負担ください。

※ご入金をもってお申込み完了といたします。

※原則、ご入金後のキャンセル・ご返金は承りかねます。

お問合せ

人生後半の生き方大学 事務局

 田中優美子 (コーチングオフィス ルミルーノ)

 メール : info@coaching-lumiluno.com

ワールドトラベラー TOMOKA

 メール : world.traveller.tomoka@gmail.com


↓ 詳細・お申込み ↓





皆さまのご参加を心よりお待ちしています。

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